【JSHRM活動報告】「組織変革の仕掛け方~人事から始まるイノベーション~」を振り返る JSHRM2024秋 カンファレンス報告
2024年10月26日に開催されたJSHRMのカンファレンス。今回の参加者は、会員62名/準会員3名/一般(協賛招待者含む)14名の合計79名でした。
多くの皆さん、ご参加いただきありがとうございました。(登壇者・事務局を含めると85名でした)
現地参加の60名、そしてオンライン19名による議論も行われた活気あるカンファレンスを振り返ります。…続きを読む
【JSHRM活動報告】JSHRMがJSHRM(日本労務学会)全国大会を協賛しました!
この度JSHRMは、日本労務学会(JSHRM)第54回全国大会(2024年6月29日(土)~30日(日)、会場:東洋大学白山キャンパス)の大会協賛を行いました。…続きを読む
<書評>『センスの哲学』千葉雅也著(文藝春秋)
美術館では、分からない作品に出会うことがしばしばある。すぐに目を引かない作品は素通りしてしまうが、「自分の感性の問題で素晴らしい作品を見逃しているのではないか」という暗い気持ちで美術館を後にすることもある。これではいけないと思い、絵画の見方について解説した本をいくつか読んでみたが、モチーフの象徴的な意味や消失点など、テクニカルな面を解説する本がほとんどだった(それはそれで勉強になったが)。本稿で紹介する『センスの哲学』は、「個人が自分の持つ感性をどう磨けばよいか」の方向性を示してくれる点で、あまり類書がないと思われる。以下で要約と感想を述べる。…続きを読む
<書評>『急に具合が悪くなる』宮野真生子・磯野真穂著(晶文社)
仕事でもプライベートでも、未来は事前に思い描いたとおりにはなかなか進まない。針路の変更を余儀なくされる出来事の中でも、病気は事前の予測が難しく、当人や周りに与える影響が大きいものの代表格といえる。私たちは大きな病気を患ったときに、未来への展望や今の生き方をどう変えるのだろうか。本書は、著者の一人である宮野がガンと診断され闘病する中で、もう一人の著者である磯野と始めた往復書簡を記録したものだ。書名のとおり「急に具合が悪くなる」ような大病を患った哲学者(宮野)と、往復書簡の相手になった人類学者(磯野)の間で、病気をめぐってさまざまなテーマが議論されているが、大きくまとめると「関係性」「可能性」「選ぶこと」に関する思索が交わされている。本稿では、中でも繰り返し話題になっている「選ぶこと」に焦点を当て、人事の中でたびたび議論の的になる「キャリア」を考える際の糧にしたい。…続きを読む
【JSHRM活動報告】厚労省との交流会第16回次世代労働政策 官民交流ラウンドテーブル(2023年11月28日)
今回のラウンドテーブルでは、「外国人受け入れ新時代の展望」をテーマに、日本国際交流センターの毛受敏浩さんの話を伺った後、JSHRMと厚生労働省のメンバーとで活発な意見を交わしました。…続きを読む
<書評>『自己啓発の罠』マーク・クーケルバーク著(青土社)
新卒採用のシーズンになり、学生を相手に面接する機会がとても多くなった。学生に企業選びの軸について質問すると、「自分が成長できる環境を選びたい」という答えがかなりの割合で返ってくる。しかし、会社の中にいると能力発揮にはさまざまな要素が絡み合うことが見えるため、「成長」とは何なのか、かえって分からなくなる。そもそも、なぜそこまでして成長を自らに求めなければならないのだろうか?今回紹介する『自己啓発の罠』のタイトルどおり、私たちは自分の意思ではなく、外的な要因で自己啓発を強いられているのだろうか?…続きを読む
<書評>『聞く技術 聞いてもらう技術』東畑開人著(筑摩書房)
人事として配属された当初、他人の話を聞く機会が多いことに戸惑った記憶がある。学生時代は同級生や年齢の近い人からの悩みを聞くことがほとんどだったが、人事として配属されると、親と子ほども年齢が離れた社員の悩みを聞かなければならない。しかも、自分が経験したことのない重い悩みばかりで、20代半ばの若者には相槌すら言葉を選んでしまった。
年齢なりの場数を踏んだこともあり、多少は話を聞くことに慣れてきたが、「そもそもなぜ、人は他人に悩みを聞いてほしくなるのか」という疑問は残った。この疑問を解消できるのではないかと思って評者は本書を手に取ったので、紹介したい。…続きを読む
【JSHRM活動報告】厚労省との交流会第15回次世代労働政策 官民交流ラウンドテーブル(2023年10月20日)
今回のラウンドテーブルでは、「女性が健康に働き続けるために必要なこと」をテーマに、株式会社リンケージの今村優子さんの話を伺った後、JSHRMと厚生労働省のメンバーとで活発な意見を交わしました。…続きを読む
<書評>『社会を知るためには』筒井淳也著(筑摩書房)
評者は人事の仕事に携わるようになっておよそ15年になる。一貫して思っているのは、組織・個人のいずれのレベルでも、「なぜ自分の思った通りに人を動かすのは難しいのか」ということだ。本書は社会学の入門書だが、この問題を期せずして説明している(解決しているわけではないが)。評者と同じようなことを考えたことのある人事パーソンにも役に立つと思い、紹介したい。…続きを読む
雇用システム研究会として初めての合宿を開催しました。当研究会は、日本の雇用システムと労働政策史の分析、研究を目的として毎月開催していますが、今回は倉重先生の発案と江夏先生のご協力で神戸大学での合宿を開催することができました。「いつもと場を変える意味って絶対あるんですよね」。江夏先生のこの言葉を参加者全員が、身に染みて実感できた2日間でした。その一部をお届けします。…続きを読む
インサイト発行形態変更のお知らせ
JSHRM会員の皆様、日頃当協会の活動にご参加いただき、またご支援をいただき誠に有難うございます。
この度インサイトは全面的にその発行形態を変更することとなりましたので、お知らせ致します。
これまでのインサイトは、2023年1月発行の第113号をもって終刊となりました。
インサイトは1999年12月より2023年1月までの間113号にわたり、会員の皆様に「人事のインサイト」をお伝えすることをモットーに発行を重ねて参りました。
当初は会員誌として紙媒体で発行、郵送でお届けして参りました。その後時代の変遷と共に、協会ホームページへの掲載に移行し今日に至ります。
今回の発行形態の変更は、2つの目的のために行われます。
第一の目的は、オンラインコンテンツとして、皆様によりご覧頂きやすい形にすることです。
従来の四半期毎に一括して掲載する形から、一つの記事単位に、それを高頻度に公開することに変更致します。これによりこれまでより頻繁に新着記事が公開され、かつ、短時間で読了いただける形を目指します。
また、将来的にはコメント機能を実装し双方向での意見交換を可能にすること等を検討しています。
第二の目的は、インサイトが当協会として広く社会に情報発信するためのメディアとしての役割を担うことです。
従来は、(最新号を除き)インサイトは会員限定の、専ら会員に向けたコンテンツでしたが、今後はオープンなコンテンツと会員限定コンテンツを切り分けて展開致します。
具体的には、まず当面の間はこれまでの「特集」にあたるコンテンツを“note”でも展開致します。他方、当協会の活動報告、自主研究会の紹介、会員著作を中心とした書評、当協会が実施した各種調査のデータ等は、会員限定コンテンツとして協会ホームページ内で引き続き展開して参ります。
現在、新しい編集部会にて「特集」を鋭意準備中です。
特集は、年間テーマとして3~4つを選び、それぞれに複数の記事を展開する予定です。
今後詳細は固まり次第続報致します。
発行形態は変わりますが、会員が作成する、会員に向けて人事の本質をお伝えすることを目指すというインサイトの想いはそのまま受け継いで参ります。
新しいインサイトにご期待いただけますと幸いです。
2023年9月
JSHRM理事(インサイト担当)
長谷川宏二
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