この度JSHRMは、日本労務学会(JSHRM)第54回全国大会(2024年6月29日(土)~30日(日)、会場:東洋大学白山キャンパス)の大会協賛を行いました。

会場では当協会作成のオリジナルネックストラップとクリアファイルを配布し参加者にご利用いただくと共に、協会ブースを出展して協会及び会員著作の紹介を行い、実務家とアカデミアのコラボレーションを特色の一つとする当協会のアカデミアにおける認知向上に努めました。

また、自由論題報告では山﨑理事長、倉重副理事長はじめ複数の会員が報告者あるいはコメンテーターとして登壇されると共に、聴講に当協会の会員も多く参加されていて、産学の距離が当協会を介して近くなっていくことが感じられたことが印象的でした。

今後もJSHRMは人事に携わる様々な人々を結ぶための場作りに努めます。

【山﨑理事長コメント】
人事実務は多岐にわたる専門性が求められる領域であることは皆様ご存知のとおりです。そうした専門性の基盤になっているのが、アカデミアによる基礎理論であるとHRMナレッジ大系®(https://www.jshrm.org/certificate/kiso-2024)でも示しています。日本労務学会はアカデミアの中でも「ひと」に関わる学際的(経営学、経済学、社会学、法学などの学問領域が横断的)な学会ですので、我々JSHRMが「日本におけるHRMプロフェッショナリズムの確立」を目指すうえで多くのことを吸収できる場になることでしょう。

どうか実務家の皆様はアカデミアや学会を「縁遠い」ものと思わないでください。アメリカ最大の経営学会(Academy of Management) にはSHRMがスポンサーをしており、研究発表のテーブルにSHRM会員も来て、研究成果を実務に応用するにはどうしたらよいか研究者と議論しています。そもそも、社会科学は「現場で起きていること」が研究の原点です。現場の複雑な現象の構造や因果関係を説明しようとしているのが研究ですので、その成果を現場に戻さねば価値が半減するのです。ここが実務家の出番なのです。

実務家とアカデミアの接点があるJSHRMだからこそできる、そんなJSHRMを会員の皆様には楽しんで頂きたいと思います。

【日本労務学会】https://www.ibi-japan.co.jp/jshrm/index.html

<歴史と目的>
日本労務学会は、1970年12月5日に「労務問題」の研究とその発展のために発足しました。 発足以降、本学会は「労務問題」の研究者相互の協力と便宜の促進、他団体との連携、交流を目的として活動して参りました。 本学会は、学際的な学会であることが特徴です。 経営学・経済学・社会学・心理学・法律学・労働科学の諸分野より、雇用・労働・人事・管理・経営・労使関係など広義の労務問題を多面的多角的に研究しています。 会員の顔ぶれも大学教員・大学院生のみならず、労務行政担当者・企業経営者・人事労務担当者、コンサルタントなど多方面に及びます。

  現在、約900名の会員を有し、この分野ではわが国最大級の学会として学際的連携をもって活動を進めております。雇用・労働・組織・人事・労使関係が大きく変化を迎えつつある今日、学会、経済界、労働界にも広く会員を求めております。

<研究活動>
本学会は、上記の目的を達成するために、以下のような活動を行っています。

  1. 毎年1回大会を開催し、研究の発表および討議を行う。
  2. 地域や専門に応じて年に数回ずつ部会を開催する。
  3. 日本労務学会機関誌『日本労務学会誌』の編集および刊行。
  4. 内外の学会・研究会への参加(代表の派遣)。
  5. その他、本学会の目的を達成するために適当と認められる事業。