会員執筆紹介:バブル入社組の憂鬱-相原 孝夫

バブル入社組の憂鬱-相原 孝夫

・標題 バブル入社組の憂鬱-相原 孝夫
・発行:日経プレミアシリーズ

本書の内容
日本企業の最後の大量採用世代、「バブル入社組」も、はや50代に差し掛かり、人生の岐路に立っている。根っから楽観的と評される彼らは、多くの企業でどのように見られているのか。就職氷河期世代との対立、役職不足、保証されない将来……。
バブル世代が置かれた現状と将来について、豊富な事例から人材コンサルタントが鋭く分析する。

大企業では、業種によってバラつきはあるが、実に社員の5人に1人は「バブル入社組」が占める、と言われている。会社の大きな人材の塊と言われているが、他の世代からは、「根拠なく楽観的」「ポータブル・スキルが欠けている」「分析的ではない」などと言われ、手堅い意識を持つ、すぐ下の「氷河期世代」と鋭く対立することも。

そんなバブル世代が、今後も戦力となって会社に貢献し、生き残りを図るには、弱点ともとらえられる「根拠なき楽観」を武器にすればよいのではないか。自身もバブル世代の真ん中である人材コンサルタントの著者が、さまざまな業種の多くの企業、さらに同世代の声なども織り交ぜながら語る、まったく新しいバブル世代論。
(日本経済新聞出版社ホームページより転載)

著者としての本書ポイント
バブル世代を中心としたキャリア論を書いたつもりですが、そのバブル世代を苦しめている「役職定年制」などについてはだいぶウェートを割いて扱いましたので、そうした意味では人事本とも言えるかと思います。おそらく人事の方々にはご興味をもってご覧いただけるものと思います。なお、世代という括りで共通項をまとめるあたって、かなりデフォルメをきつく書いておりますので、特に氷河期世代の方々は「私はこんな風ではない!」と憤慨されるかもしれません。そのあたりはどうかご容赦のうえ、しかしぜひ批判的にご覧いただけましたら幸いです。この本をきっかけとして、世代間の対話が進むことを切に願っております。

著書プロフィール
人事・組織コンサルタント。HRアドバンテージ 代表取締役社長。早稲田大学大学院社会科学研究科博士前期課程修了。
マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)代表取締役副社長を得て、2006年4月より現職。人材の評価・選抜・育成および職場力向上等の組織開発を専門とする。

著書に、『一流役員が実践している出世の法則』(クロスメディア・パブリッシング、2017年)、『ハイパフォーマー 彼らの法則』( 日本経済新聞出版社、2014年)、『20代のあなたに、会社が期待していること』(ダイヤモンド社、2014年)、『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか』(幻冬舎、2013年)、『会社人生は「評判」で決まる』(日本経済新聞出版社、2012年)などがある。